【無料あり】おすすめの社内連絡ツール10選。選び方や業務効率化事例を紹介
食品製造業
2024.12.27
2024.12.27更新
従業員への連絡に時間がかかっていたり、同じことを繰り返し伝える手間がかかっていたりと、管理者として悩みを抱える人は多いでしょう。社内の連絡を確実かつ効率的に行うためには「社内連絡ツール」を使うのがおすすめです。
本記事では、社内連絡ツールの種類や選び方、活用事例を紹介します。種類ごとのおすすめの社内連絡ツールについても紹介しているので、社内連絡ツールを比較検討したい方は、ぜひ参考にしてください。
社内連絡ツールとは?
社内連絡ツールとは、会社や管理者からや、従業員間での連絡がオンライン上で行えるアプリやソフトを指します。業務連絡やスケジュール機能が付いた業務効率化を促すものや、社員間のコミュニケーションを促す社内SNSのようなものもあり、用途によって導入するツールは異なります。
チャット機能だけでなく、ファイル・スケジュール共有機能なども搭載されており、業務効率化や情報伝達の抜け漏れを防止などの効果が期待できます。
在宅勤務や時差出勤など働き方の多様化が進んだことで、よりスムーズなコミュニケーションのニーズが高まりました。従来の電話やメール、FAXに変わり、社内連絡ツールを導入する企業が増えています。
社内連絡ツールは、グループウェア型とビジネスチャット型、社内SNS型の3種類にわかれます。それぞれの種類と特徴をまとめました。
種類 |
特徴 |
グループウェア型 |
・連絡機能やスケジュール管理、タスク管理など、さまざまな機能を搭載している ・ITツールを一つにまとめられるため、業務効率の改善が期待できる |
ビジネスチャット型 |
・ビジネス上のやり取りをチャットでおこなうもの ・メールよりも手軽に素早く連絡をとれるのが特徴で、過去のやり取りも確認しやすい |
社内SNS型 |
・社内の個人同士・グループ間で、SNSのようなやり取りが可能 ・社員同士のカジュアルな交流により、部署間の連携強化が期待できる |
3種類の社内連絡ツールの分類と特徴
自社の課題を明確にし、ツールの特徴を押さえて、自社にあったものを選びましょう。
社内連絡ツールを導入するメリット
社内連絡ツールを導入するメリットは、主に以下の2つです。
- 業務効率が向上する
- セキュリティ面での不安がなくなる
業務効率が向上する
社内連絡ツールを導入し、従業員との連絡手段を統一することで、情報共有する手間と時間がカットでき、業務効率の向上が期待できます。メールのような形式的なやり取りも不要なので、コミュニケーションコストが大幅に削減できるのがメリットです。
従業員ごとに連絡手段が異なる場合は、複数ツールを確認しなければならず、情報の抜け漏れや確認忘れなどが発生します。社内連絡ツールに統一すれば、一つのツールを確認するだけで済むため、管理者の工数を減らすことが可能です。
他にも、下記のような課題や問題を解消できるため、業務効率化につながります。
- 管理者が従業員の出勤タイミングに合わせて連絡する必要がなくなる
- 検索機能により過去の会話履歴を遡りやすく、やり取り・経緯を確認しやすい
- 議題ごとに個別チャットを立てられるツールであれば、話題の混在を防げる各自で情報を確認しやすくなるため、確認工数が減る
セキュリティ面での不安がなくなる
社内連絡に特化したツールのため、セキュリティ対策が施されており、情報漏洩やウイルス感染などの不安が減らせます。LINEなどを使った個人間の連絡と違い、うっかり機密情報を社外の人に送り間違えるリスクも低減できます。
また社内連絡ツールには、暗号化や権限管理、端末認証、ログ管理、など、多くのセキュリティ機能が搭載されています。
ただし、信頼できる会社やサービスを選ぶことが重要です。セキュリティ対策において、実績や口コミをよく確認し、信頼のできるサービスを選びましょう。
【事例】グループウェア型社内連絡ツールの導入で外国人従業員も働きやすい環境に
技能実習生や特定技能外国人を採用している吉清グループでは、社内連絡ツールの「カミナシ 従業員」を導入したことで、外国人従業員との「言語の壁」を解消でき、その結果、以前よりも業務が滞りなく進むようになりました。
複雑な内容のやりとりでも、翻訳ツールを介さずとも意思疎通がしやすくなり、生産性が高まっています。
(左)吉清グループで「カミナシ 従業員」導入前に、技能実習生とメッセージアプリでやりとりをしていた時の様子
(右)「カミナシ 従業員」のチャット機能のイメージ
また「お知らせ機能」により、社用のメールアドレスを所有しない従業員に対しても一斉に情報発信できるようになったことや、発信情報の既読管理もできるようになったことで、情報の伝達がスムーズになりました。従業員にとって働きやすい環境の構築と、管理者の負担減の両方に成功しています。
社内連絡ツールの選び方
社内連絡ツールは、利便性や機能性はもちろん、各種サービスとの連携やコスト、セキュリティ対策なども加味して選ぶのがおすすめです。
選定基準 |
詳細 |
利便性 |
操作が簡単で誰でも使いやすいか |
機能性 |
タスク管理やファイル共有などチャット以外の機能も充実しているか |
各種サービスとの連携 |
カレンダーアプリやメールなど他のツールと連携できるか |
コストパフォーマンス |
月額料金がサービス内容に見合っているか |
セキュリティ |
厳格なセキュリティ対策ができるか |
社内連絡ツールの選ぶ時のポイント
ツールを初めて使う従業員が多くても利用しやすいように、直感的な使いやすさは、ツール選定の重要なポイントです。マニュアルや説明がなくても、わかりやすいか確認しましょう。
また、複数のツールを使い分けずに済むように、1つのツールで完結できたり、各種ツールとの連携が容易であったりすると、運用や管理の効率化にもつながります。コストに見合った効果があるか、セキュリティ対策は万全かなども考慮してツール選定をしましょう。
【無料あり】おすすめの社内連絡ツール10選
10種類の社内連絡ツールを一覧表にまとめました。機能や特徴の違いを比較検討したい場合は、ぜひ参考にしてください。以下では、それぞれのツールについてさらに詳しく解説しています。
ツール名 |
種類 |
料金 |
使用デバイス |
翻訳機能 |
特徴 |
カミナシ 従業員 |
グループウェア型 |
要問合せ |
・iPhone ・Android ・タブレット ・PC |
◯ |
自動翻訳機能が搭載されており、外国人従業員への共有がしやすい |
WowTalk |
月額360円(税抜)〜 |
・iPhone ・Android |
◯ |
匿名でメッセージを送受信する機能があり、社員のハラスメント相談に対応しやすい |
|
desknet's NEO |
月額600円(税抜)〜 |
・iPhone ・Android ・タブレット |
× |
自社に合わせた業務アプリを作成できる |
|
サイボウズOffice |
月額3,000円(税抜)〜 |
・iPhone ・Android ・タブレット ・PC |
× |
「稟議書」や「打ち合わせ議事録」など日本企業に合わせた書類を作成できる |
|
Slack |
ビジネスチャット型 |
月額0円〜 ※ミーティング可能な人数や閲覧可能メッセージ数に制限あり |
・iPhone ・Android ・PC |
× |
チャットに加え、ビデオ通話・ファイル共有・リマインダーなどの機能も搭載されている |
Chatwork |
月額0円〜 ※ユーザー数や閲覧可能メッセージ数に制限あり |
・iPhone ・Android ・タブレット ・PC |
◯ |
メッセージ内容から簡単にToDoリストを作成でき、作業漏れを防げる |
|
Microsoft Teams |
月額599円(税抜)〜 |
・iPhone ・Android ・タブレット ・PC |
◯ |
ExcelやPower PointといったOffice製品と連携して共同編集できる |
|
Google Chat |
月額680円(税抜)〜 |
・iPhone ・Android ・タブレット ・PC |
◯ |
AI機能「Gemini in Chat」を使用でき、よりスムーズなコミュニケーションがとれる |
|
Viva Engage |
社内SNS型 |
月額299円(税抜)〜 |
・iPhone ・Android ・タブレット ・PC |
◯ |
Teamsアプリから直接アクセスできるため、Teamsを使用する企業では情報を集約しやすい |
Talknote |
要問合せ |
・iPhone ・Android ・タブレット ・PC |
× |
ナレッジの共有や、投稿に対するコメントやいいねをする機能が搭載されており、社員間のコミュニケーションが活発化する |
おすすめの社内連絡ツール一覧
グループウェア型|カミナシ 従業員
カミナシ 従業員は、チャット機能だけでなく、給与明細の配布や従業員へ一気にお知らせを送る機能、動画マニュアルの作成などを搭載したグループウェア型の社内連絡ツールです。
画像引用元:カミナシ 従業員|株式会社カミナシ
従業員が会社のメールアドレスを持っていなくても、即日利用できるため、非正規社員にも導入しやすいのが特徴です。
そのため、非正規雇用のパートやアルバイトを多く抱える企業(製造業やビルメンテナンス業など)では、従業員全員に一括で情報共有できることが評価されています。
また、母国語に自動変換される翻訳機能が搭載されているため、外国人従業員への情報共有がしやすくなっています。
メールアドレスを持たない従業員が多かったり、外国人従業員への情報共有に課題を抱えていたりする企業は、ぜひ利用を検討してみてください。
グループウェア型|WowTalk(ワウトーク)
WowTalk(ワウトーク)は、タスク管理や掲示板、安否確認などの機能を標準搭載しているグループウェア型社内連絡ツールです。
画像引用元:WowTalk|キングソフト株式会社
シンプルで直感的に操作できるため、新入社員からベテラン社員まで誰もがスムーズに利用しやすい点が特徴です。
また、匿名でメッセージを送受信する機能があるため、社員のハラスメント相談など伝えにくいことも気軽に送りやすく、従業員が働きやすい環境づくりやコンプライアンス遵守にも貢献してくれるツールです。
グループウェア型|desknet's NEO(デスクネッツネオ)
desknet's NEO(デスクネッツネオ)は、会社からのお知らせや従業員とのメッセージ、スケジュール管理、報告書の提出など、業務に関わるWebシステムが1つに集約されたツールです。
画像引用元:desknet's NEO|株式会社ネオジャパン
業務連絡や予定、メール、設備予約などの情報がポータル画面に一覧表示されるので、複数ツールを開くことなく瞬時に情報を確認できます。
一元化した情報を蓄積、集計できるので、日常の連絡事項だけでなく社内でのヒヤリハット事例やノウハウなどの共有も行いやすくなります。
また、紙やExcelの申請書のWeb化から、複雑な業務処理のシステム化まで、自社に合わせた業務アプリを作成できるのも特徴です。
24時間365日のサポートと定期的な機能改善が行われており、安心して継続利用できます。
グループウェア型|サイボウズOffice
サイボウズOfficeは、社内チャットのように使えるメッセージや社外とのメールの送受信、掲示板の書き込み、ファイル管理、ToDoリストなど、業務に必要な情報を1画面で確認できるツールです。
画像引用元:サイボウズOffice|サイボウズ株式会社
全てトップページに表示されるので、スケジュールや自分宛の連絡、申請など大事な情報の見落としを減らせます。
掲示板機能を使えば、簡単に全ユーザーに向けて情報を発信できます。日々の売上報告や社内行事のお知らせなどの共有に最適です。公開範囲を制限して、部署ごとやチームごとの情報発信も可能です。コメント欄やリアクション機能もあり、意見交換の場としても機能します。
また、日本企業に合わせて「稟議書」や「打ち合わせ議事録」などの書類が簡単に作成できるようになっています。オプション機能を使えば、Googleカレンダーや勤怠管理システムなどと連携することも可能です。
ビジネスチャット型|Slack
Slack(スラック)は、。プロジェクトに応じたチャンネルを立て、業務ごとに連絡できるビジネスチャットツールです。
画像引用元:Slack|Salesforce
簡単にリマインド機能を設定できるため、必要なタイミングで通知をし、作業の抜け漏れを防止します。
またオリジナルのスタンプを作ることができ、社内SNSのような感覚で従業員同士がコミュニケーションをとれる点も魅力です。チャット以外にも通話や画面共有などもできるので、文章だけでは伝わりにくい事項も共有しやすくなっています。
また、GoogleドライブやGoogleカレンダーといった外部のITツールと連携しやすく、複数のツールを使い分ける手間を省いて業務効率の改善に役立ちます。
ビジネスチャット型|Chatwork
Chatworkは、チャット画面からタスク管理、ファイル管理、ビデオ/音声通話の機能が使用でき、その他の余計な機能がないことで迷わず操作しやすいのが特徴のビジネスチャット型のツールです。
画像引用元:Chatwork|株式会社kubell
メッセージ内容をワンステップでタスク登録する機能により、簡単にToDoリストを作成して作業漏れを防止できます。
GoogleカレンダーやBacklogなど、企業でよく利用される他サービスとの連携もできます。
また、ユーザー数やメッセージ閲覧数が無制限になるビジネスプラン以上では、予約送信や自分宛のメッセージを一覧でチェックできる機能も搭載されています。
ビジネスチャット型|Microsoft Teams
Microsoft Teamsは、チャットグループを細かく作成し、部署やプロジェクトごとに社内連絡をとれるツールです。
画像引用元:Microsoft Teams|Microsoft
チャット上でExcelやPower Pointと連携して共同編集ができるため、情報の共有や更新がしやすくなっています。
また、大切なメッセージを優先通知する機能があり、重要事項が他のメッセージに埋もれないようにすることも可能です。緊急の通知には、2分間隔で20分間にわたって繰り返し送信することもできます。
チャットに翻訳機能が付いているため、海外の従業員やクライアントとのやりとりもしやすいです。出席者最大1,000人の対話型ウェビナーを開催できるため、大人数のビデオ通話をしたい場合にも役立ちます。
ビジネスチャット型|Google Chat
Google Chatは、GmailやGoogle カレンダー、Google ドライブ、Google Meetなど、各種Googleのサービスとの連携をしやすいのが特徴のツールです。
画像引用元:Google Chat|グーグル・クラウド・ジャパン合同会社
チャットルームの機能を使うと、GoogleドキュメントやGoogleスプレッドシートを共同編集できます。
また、プレミアム機能のAI機能「Gemini in Chat」を使えば、会話を要約してくれるので、よりスムーズにコミュニケーションできます。例えば、ミーティングのメモをGoogle Chatに送るだけで、Geminiが体裁整えて議事録に生成してくれ、そのままチャットで共有するといったことも可能です。
普段からGoogleのツールをメインで使用している企業や、コミュニケーションコストを削減したい企業に向いています。
参考:Google Chat|グーグル・クラウド・ジャパン合同会社
社内SNS型|Viva Engage
Viva Engage(ビバ エンゲージ)は、FacebookなどのSNSと同様に、投稿された文章に対してコメントやいいねを付けたりできる機能を搭載しており、社内でカジュアルなやりとりができます。
画像引用元:Viva Engage|Microsoft
コミュニティ全体のアクティブユーザー数や、何人がリーダーの投稿を見たか、上位に表示されたコメントなどのデータを可視化できるため、データを基に従業員コミュニティの活性化を図れます。従業員エンゲージメントを高めるのに適したツールです。
また、PCやスマートフォンのTeamsアプリから、Viva Engageに直接アクセスできるなど、旧ツールと比べてTeamsと連携しやすくなっています。現在Teamsを利用している企業であれば、Viva Engageと連携することで、多数の相手を対象とした情報発信もできるようになり、活用の幅が広がるでしょう。
社内SNS型|Talknote
Talknote(トークノート)は、会話の中で流されてしまうようなカジュアルな情報(顧客からのお褒めの言葉など)を共有・蓄積できる社内SNSです。
画像引用元:Talknote|Talknote株式会社
チャット形式で会話のように連絡をとりあえるほか、サンクス機能で感謝を気軽に伝えたり、ノート機能でちょっとしたナレッジの共有ができたりします。社内SNS機能だけでなく、タスク管理やメール連携もできるのが特徴です。
また、ツールの導入から運用するまで専属の担当者がつくため、初めて社内連絡ツールを導入する企業も安心して利用できます。
社内連絡ツールを使って業務連絡をスムーズにしよう
社内連絡ツールは、企業や組織内での情報伝達に欠かせないビジネスツールです。サービスごとに特徴が異なるので、自社の課題や必要な機能、働き方に応じて適したツールを選びましょう。
ITツールを一元化し、業務効率の改善をしたい企業であれば、グループウェア型の社内連絡ツールがおすすめです。カミナシ 従業員では、給与明細の配布や動画マニュアルといった機能が搭載されているほか、自動翻訳機能も搭載されています。
複数のツールを使っていて連絡業務が煩雑な企業や、外国人労働者が多く意思疎通に苦慮している企業は、ぜひカミナシ 従業員のご利用を検討してみてください。
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