合わせて環境アセスメント(環境影響評価)もチェック!
環境マネジメントシステムであるISO14001には、環境アセスメント(環境影響評価)が関与しています。なぜなら、環境マネジメントシステムを構築する上で欠かせない存在であるため。
そこで、この項目では環境アセスメントに関する内容や調査対象を紹介します。
環境アセスメントの具体的な内容
環境アセスメントとは、組織的な活動をしていく中で環境に与える影響を予想および把握した上で評価することです。
具体的には、活動内容が環境に対して有害かどうか検討したり、著しく環境を変化させてしまう組織活動がどれなのか調べたりなど。これらの結果をもとにして、最終的に環境への影響を軽減するための計画を策定するのです。
環境アセスメントの調査対象
環境アセスメントが調査対象とするものは、いくつもあります。
例を挙げるならば、水や土壌環境、生態系など。また、周辺住民に対する光害や騒音なども環境アセスメントの調査対象です。
もちろん、細かい部分は活動内容で異なるとはいえ、どれも環境を守っていく上では欠かせないものばかりと言えるでしょう。
ISO14001における内部監査の内容
ISO14001が形骸化しないためにも、内部監査は欠かせないもの。ただ、初めて認証された企業や導入を検討している企業にとっては、どのようなことをするのかイメージが沸かないかもしれません。
そこで最後の項目では、ISO14001における内部監査の内容について紹介します。
内部監査員は何をチェックすればいいのか
ISO14001の内部監査では、各業務の目的や運用していく上での責任、緊急事態が起きたときの対策などをチェックします。どれも環境保全や地球環境汚染の予防を維持する上で大切なもの。
もし問題があれば、報告書にまとめて担当者に伝えます。また、事前にチェックすべきポイントをまとめておけば、スムーズに内部監査ができるでしょう。
新しく追加された「リスクおよび機会」
ISO14001の2015年版から、新しく「リスクおよび機会」という概念が追加されました。
これはリスクアセスメントを行う必要があるということです。リスクアセスメントとは、リスクを特定した上でそのリスクの影響範囲や重要性について分析し、結果が一定の基準を満たすものかどうか評価する流れのこと。ISO14001であればリスクとは環境へ悪影響を及ぼす活動のことを指します。
また、機会という言葉が含まれているように、ただ環境のことを考えて守りの活動を行うわけではなく、継続的な改善といった攻めの姿勢も求められています。
監査後の対応も忘れずに
内部監査が終了したら、その結果をもとに報告書を作成して関連部門に報告します。そうしなければ、一向に問題点が改善されません。
また、ただ報告するだけではなく、これまでの業務や知識を再度確認したり強化したりといったことも必要です。
まとめ
今回は、ISO14001の基本的な内容や内部監査について紹介しました。簡単に取得できるものではないですが、環境のことを考える上でISO14001は大切な規格です。
もしあなたの企業が環境について考えていたり、環境を守るような企業活動を行う予定があるのであれば、ISO14001の導入を検討してみてはいかがでしょうか。